伊豆市「文教ガーデンシティ」構想が白紙撤回へ
伊豆市議会において、これまで菊地市長が推進してきた「文教ガーデンシティ」構想に関連する補正予算案が否決され、市は同構想を白紙撤回することになりました。
撤回により約2年半かけて検討してきた、新中学校、こども園、公園などの整備構想は振り出しに戻り、市が財源として予定していた事業費の約7割を国が負担する合併特例債についても、今後は活用が困難となります。
一昨日、伊豆の国市で開催された東海市長会でお会いした際に、菊地市長はやりきれない思いを吐露されていました。
合併により旧市街地が点在する上に、高齢化、人口減少が益々進む伊豆市にとって、将来のまちづくりを見据え、明るい展望を切り拓く上で、切り札となる構想だったはずです。
菊地市長は小中学校の統廃合にもいち早く取り組み、その政治手腕と先見性、そして今回の文教ガーデンシティ構想には私も大いに注目していただけに、誠に残念であります。
すでに関連する事業に約2.6億円を支出、地権者との土地取得契約も締結済みという段階において、どうして議会の理解が得られなかったのでしょうか。
将来において、この決定に後悔することがないことを願うばかりです(かつての富士市がそうであったように)。
富士市長 小長井義正